【引越し】電話で見積もりの時

引越しの見積もりを電話でする場合、お客様と業者側で運搬荷物について「言いました。聞いてません。」のトラブルになりがちです。電話見積の一番の問題はお客様と業者側で荷物の情報が共有されにくいことです。ご家族の引越しは荷物が多いので電話見積もりに不向きです。

荷物が少ない単身の引越しでは電話で見積りを依頼される方は少なくありません。電話からお見積もりを依頼される時に気をつけることと何から伝えたらよいかをご説明します。

電話で引越しの見積もりができますか?

荷物が数点のみの小さい引越しは電話からのお問合せで正確なお見積もりを差し上げることができます。荷物が多くなるほど電話での見積は困難で、概算料金として受取っていただいた方が無難です。

当店では明らかに余裕をもって積載が可能な荷物量なら「トラック1台に満載で●●円ですが余裕がありそうなのでそこから数千円お値引きができるかもしれません。」というふうに見積額の上限がわかるようにご説明をします。この場合は作業の当日に上限額以下で料金を計算します。

トラック1台に積載できるかどうかわからない場合は「トラック1台にほぼ満載の荷物量です。満載で●●円です。ほとんど積載できますが全て運べるかどうかわかりません。積み残しが出るかもしれません。」というご説明をします。

明らかに積載できない荷物量の場合はお見積りができません。

電話で引越しの見積もりを依頼する場合は何から話せばいいですか?

引越し業者は作業の能力や予約状況等でお客様のご要望に対応ができないことがあります。最初に引受ができるかどうかの判断をしなければなりません。引受は搬出元がどこで搬入先はどこか、予定日、荷物の内容、その他で判断します。予約状況を考慮して引受が可能な時だけお見積りを差し上げられます。

見積もりでは運搬する荷物を教えていただくことに最も時間を使います。先に荷物を教えていただいても引受ができないエリアや日時の場合は時間が無駄になってしまいます。そのため市町村名、予定日を伝えた後に荷物の申告をします。

(1)市町村名(どこからどこまでの引越しか)

電話でお見積りの際は最初に現住所と新住所の市町村名を教えてください。全地域で対応が可能な大手の引越業者とちがい、地域密着型の業者は受付できないルートが存在するのが普通です。営業エリア外の場合は公式のお見積りは出せないので電話のお見積りはここで終了です。

(2)予定日を教えてください

市町村名をお知らせしたら次に引越しの予定日を教えてください。予約状況からご希望の日時にご予約をいただくことができない場合はこの時点でお電話のお見積りは終了です。

もしも予定日時の候補を複数お持ちの場合はお知らせください。下は日時をお伝えする場合の具体例です。

引越しの予定日の変更が不可能な場合
(例)「×月○日に引越しをしたい」
(例)「来月の○日の午前にお願いしたい」
日程に融通が利く場合
(例)「○月×日から○月××日の間でいちばん早い日」
(例)「○月×日から○月××日の間ならいつでも」
(例)「○月×日と○○月××日と○○月×××日のいずれかで引越したい」
引越しの予定日が確定しない場合
(例)「○月の初旬頃に引越したい」
(例)「○月の×日頃までに引越したい」

(3)運搬する荷物を具体的にお知らせください

場所と予定日の次は運搬する荷物を教えてください。先に単身の荷物か、ご家族の荷物か教えてください。以前に引越し業者に依頼した時の作業車の大きさがわかれば参考になります。

最も大きい荷物と最も重い荷物からお知らせください。例えば荷室の高さが150㎝のトラックで作業を請け負う事業者では高さ160㎝の冷蔵庫の運搬は困難で、ここでお見積りは終了です。作業員を一人しか用意できず、重量物の運搬にお客様のお手伝いをいただけない場合も見積りは終了です。

次に小型の家具、家電を教えてください。外置きの自転車や原付、植木等があれば忘れずお知らせください。

最後に荷造りしてできる段ボールの個数を予想して教えてください。段ボールの個数はご想像されるより少し多めに見積もった方が無難です。引越し業者の運搬能力を超える荷物量の場合はお見積りはできません。

(4)何階から何階への引越しか(エレベーターの有無も)

引越し業者には不得意な作業があるかもしれません。例えば大型の冷蔵庫を1階へ搬入する作業は引受をしても、エレベーターがない建物の2階以上への搬入は引受をお断りすることがあります。吊上げや吊り下げが必要な作業は、それができない業者では見積りができません。

(5)その他

作業の可否を判断するために見積では下のことをお聞きすることがあります。

  • 作業車の駐車位置(敷地内かどうか)
  • 路上駐車で作業する場合は作業車が交通のじゃまにならないか
  • 管理室(管理組合、防災センター)の有無
  • 建物の養生が義務付けられているか
  • 何階建ての建物か
  • 築年数

別途料金になるため必要に応じて下のことをお聞きすることがあります。

  • エアコンの脱着
  • 段ボールの配達
  • その他の必要なサービス