冷蔵庫の水平調整

1万人の荷物を運んだ経験から...
このページはサイトの運営者個人の29年間の作業経験をもとに書いています。実践は自己責任でお願いします。

引越し時に冷蔵庫を指定位置に置いたら、がたつかないように水平方向のバランスを調整しなければなりません。今まで見かけた全ての家庭用冷蔵庫は前方2か所、後方2か所の4つの脚で支えられています。調整ができるのは前方2か所の脚のいずれかもしくは両方です。脚をまわして水平を調整します。

大きいサイズの冷蔵庫の下は、カバーで覆われて脚が見えません。カバーは軽く前に引くと取り外せるものがほとんどですが、直上の収納引出を外さないと脚カバーが取りはずせないものもあります。

カバーがあれば外して前方2か所の脚のいずれかもしくは両で水平を調整する
時計回りで脚が高くなり反時計回りで低くなる

小型の冷蔵庫の多くは向かって右側の脚1か所だけで調整する仕様ですが、左脚だけでの調整や両脚で調整するものもめずらしくありません。脚はネジ式になっていてどちらかにまわすことで上下に動く仕組みです。調整ができる高さの限界はおよそ2~3cmです。大型の冷蔵庫は前方両脚で調整するものが多く、4角に車輪がついていて調整ネジを締め上げることで前後方向に転がすことができます。

冷蔵庫の脚
キャスターがついていれば脚を締め上げて前後に転がせる

通常はしませんが脚は外すことができます。輸送中の振動が原因で脚が徐々に緩んで外れることがあるので引越しの際は軽く締めて運びます。脚がなくなっても(在庫があれば)取り寄せが可能だと思います。

クッション性の高いフロアや畳の上に冷蔵庫を設置した場合はぐらついたり傾いたりすることがあります。かたいフローリング上で限界まで水平を調整してもがたつく時は、床か冷蔵庫本体のどちらかがゆがんでいる可能性があります。

引っ越し作業時に水平調整が不可能なほどに傾いた冷蔵庫を見かけたときはおどろきました。おそらく、運搬の際に冷蔵庫の重さに耐えかねてコンクリート等の固い面に勢いよく置いてしまったのだと思います。屋内の作業では住居を傷めないように注意をしますので自然と冷蔵庫の取り扱いが丁寧になりますが、屋外では雑になりがちです。注意をしなければなりません。